| ■人に発見されない方法 |
| 空飛ぶモンティ・パイソン 第24話(U−11) |
ナレーション Voice Over :ジョン・クリーズ
プレゼンター Presenter :マイケル・ペイリン
キャビネットの声 Voice :テリー・ジョーンズ
画面:人影のない野原。
- ナレーション(ジョン)
- この画面の中には40名の人々が隠れています。しかし、人影一つ見当たりませんね。このフィルムでは、人に発見されない方法を、皆さんにお教えしてまいります。
- キャプション
- 王立映像資料サービス・フィルム
- HM GOVERNMENT, PUBLIC SERVICE
FILM
第42巻 第6章 『人に発見されない方法』
- NO.42 PARA6. "HOW
NOT TO BE SEEN"
画面:木や茂みの生い茂った野原。人は誰もいない。
- ナレーション(ジョン)
- ここには、南東4区ブラックライオン通り、ネイピア・コートにお住まいの、E.R.ブラッドショーさんがいらっしゃいます。しかし、その姿を見つけることは出来ません。では、彼に立ち上がってもらいましょう。ブラッドショーさん、立って頂けませんか?
画面の中央で、ブラッドショー氏が笑いながら立ち上がる。と大きな銃声がなり、彼は倒れてしまう。
- ナレーション(ジョン)
- 発見されないことがいかに重要であるか、お分かりいただけましたね。
画面:前回と同じような感じの野原が映る。人は誰もいない。
- ナレーション(ジョン)
- 姿は見えませんが、ここにはベルモント・クレセント広場13にお住まいの、B.J.スメグマ夫人
がいらっしゃいます。スメグマさん、お立ち下さい。
画面の端で女性が立ち上がる。と、同時に銃声が鳴り、夫人が倒れてしまう。
画面:誰もいない野原が映し出される。中央に小さな茂みがある。
- ナレーション(ジョン)
- ここにいらっしゃるのは、ハーロー・ニュータウンのネズビット氏です。ネズビットさん、お立ち願えますか。(誰も立ち上がらない)。ネズビットさんは、「人に発見されない方法・教訓その1:立ち上がらない」を学んだようです。それにしても、ずいぶん分かりやすい隠れ方を選んでしまいましたね。
小さな茂みが爆発し、人の悲鳴が聞こえる。
画面:同じような野原に、今度は3つの茂みがある。
- ナレーション(ジョン)
- オズウェストリー・バローズ・ホームリーのE.V.ランバートさんは、難易度の高い隠れ方をご披露してくれました。どの茂みに隠れているのか、ちょっと分かりませんね。でも、すぐに見つけることが出来ますよ。
左、右の順で茂みが爆発。最後に中央の茂みが爆発し、叫び声が上がる。
- ナレーション(ジョン)
- 真ん中でしたね。
画面:農地に切り替わる。画面の中には、大きな水桶、低い石壁、薪の束、車、木立、茂みなどが見える。
- ナレーション(ジョン)
- スラウ市ライトーン通りのケン・アンドリュースさんは、かなり用心深いようです。彼はもう、どこかに隠れているのでしょうね。壁の後ろでしょうか。それとも水桶の中か、薪の束の下か、あるいは車の影にうずくまっているか。くぼみの中や、木の上に潜んでいるのかもしれませんね。しかし幸運にも、彼の隠れ場所を知ることが出来ました。水桶の中です。
水桶が大爆発する。
画面:浜辺に切り替わる。
- ナレーション(ジョン)
- ハル市ウォープレスドン通りアイビー・コテージにお住まいのワトソン夫妻は、非常に巧妙な隠れ方を選んでいます。我々が家を訪ねると、夫妻は既に2週間の休暇に出発したあと。彼らは休暇先の住所を残さず、自宅にも踏み込めないよう、かんぬきで閉め切っていました。しかし、お隣の方が彼らの行き先を教えて下さいました。
浜辺にポツンと建ったコテージが映る。それも爆発する。
画面:郊外の住宅地に切り替わる。通りにはガンビー(マイケル)が立っている。
- ナレーション(ジョン)
- ここにいらっしゃるのが、夫妻の行き先を教えてくれた隣人の方です。(ガンビーも爆発する)。ずる賢い奴は嫌われます。(小さな家が映る)これは彼が住んでいる家です(爆発する)。それから、ここは我々に口をきいてくれなかったロード・ラングドンの人の家です(家が映り、爆発する)。ここに住んでいる紳士も…(家が映り、爆発する)、ここも(爆発)、勿論ここも(様々な爆発シーンが映る)。そしてマンチェスターとウェスト・ミッドランド、スペイン、中国も(水爆実験のような大爆発が映り、ナレーターが大笑いする声が聞こえる)。
- 画面:ニュース番組のようなセット。机にはプレゼンター(マイケル)が座っており、その後ろのスクリーンには、先程の爆発シーンが映っている。
- プレゼンター(マイケル)
- えぇ、フィルムは停止させて頂きます。フィルムには暴力的なシーンを含まれており、視聴者の中には不快感を抱く方もいらっしゃると思いますので。私はさほどでもないと思うのですが、まぁ、そういうことにしておきましょう。今日、ノヴァ・スコティアでは、ノーフォークに住む北ウェールズのロイ・ベントさんが、初の三輪車による大西洋横断に成功しました。横断用に特別改造された三輪車は、全長90フィート(訳注:約27メートル)、車体は保護スティール製で、煙突3本とファースト・クラス並みのキャビン17室、レーダー・スキャナーが装備されています。(プレゼンターの後ろにはロイ・ベント[エリック]の写真が映し出される)。ベントさんには、ダラムのスタジオにお越し頂いていますが、残念なことに、我々はここ、ロンドンのスタジオにいるんですね。さて、ロンドンにはルードヴィック・グレイソンさんをお招きしています。アーセナルがトルコ・チャンピオンズを1-0で打ち負かしたサッカー試合で、計9ゴールを決めました。
プレゼンターは、隣に置かれた黒い書類キャビネットに話しかける。
- プレゼンター(マイケル)
- ルードヴィックさん、おめでとうございます。
- キャビネットの声(テリーJ)
- (キャビネットの中から声が聞こえてくる)デヴィッド、ありがとう。
- プレゼンター(マイケル)
- でも、あの場面はリードしていたボティに任せて、君は下がっていた方が良かったんじゃないのかな。
- キャビネットの声(テリーJ)
- そうですね。でも自信はすごくあったんです。
- プレゼンター(マイケル)
- ちょっと待って下さい、ルードヴィックさん。あなた、キャビネットの中に潜り込んでいますね。
- キャビネットの声(テリーJ)
- ええ、その通り。見つからないようにしているんです。
- プレゼンター(マイケル)
- そうですか。でも、それでは見つかってしまうのでは?
- キャビネットの声(テリーJ)
- いえ、いえ。やつらに見られなければ、捕まらない。常識ですよ。
- プレゼンター(マイケル)
- ハッ、ハッ、ハッ。でも、あなたの声は聞こえてますね。(キャビネットが爆発する)。ルードヴィック・グレイソンさん、今日は出演して下さって、本当にありがとうございました。さて、最後はミュージック・ショーです。ジャッキー・チャールトンとザ・トネッツ
Jackie Charlton and the Tonettes、歌ってくれるのは彼らの新曲「ヤミー、ヤミー、ヤミー、僕のお腹は愛でいっぱい
Yummy,Yummy,Yummy,I've got love in my tummy」*1。
画面:いかにもロックバンドが出演しそうなセット。スポットライト、牢屋風のセット、何段かに組まれたステージなど。中央の段の上には、梱包用の大きな木箱があり、その前にマイクが置かれている。曲が始まり、それにあわせてカメラが切り替わったり、ズームになったりする。普通のミュージック・クリップのようだが、メンバーは全員、梱包用木箱。
エンディング・ロール
- *1:『ヤミー・ヤミー・ヤミー』 Yummy,Yummy,Yummy
- 1960年代後半にポップ&キャッチーな音楽で一世を風靡したアメリカのバブルガム・グループ「オハイオ・エクスプレス Ohio Express」の出世作(1968年)。「1910 フルーツガム・カンパニー
1910 Fruitgum Co.」も同曲をカバーしていますが、番組中で歌っているのは、そのどちらでもないような気がします。「ジャッキー・チャールトンとザ・トネッツ」って実在のバンドだったのかしらん?この時代って、一つの曲がヒットすると、いろんなバンドがこぞってカバーするのでよく分かりません。ご存じの方、情報乞う。ちなみに、この曲はテリーG監督の『ラスベガスをやっつけろ』の挿入歌としても使われていましたね。
- あまり関係ないですが、オハイオ・エクスプレスと1910フルーツガム
Co.をプロデュースしていたカセネッツ=カッツは
St. Louis Invisible Marching Band という透明人間のポップ・グループもやっていました。一応、目に見えないという設定なのでアルバムの写真も彼らだけ空白になっています。これなら見つからないので安心です。→戻る
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