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■知られざる裁判官の素顔 (2)   
空飛ぶモンティ・パイソン 第21話(U−8)

裁判官1 First Judge :エリック・アイドル
裁判官2 Second Judge :マイケル・ペイリン

裁判官の式服更衣室で、裁判官1(エリック)と裁判官2(マイケル)が話をしながら着替えている。

裁判官1(エリック)
絞首刑が廃止になったときは、アタシ、すっごく嬉しかったワ。だって、死刑宣告でかぶる黒い帽子、ちっとも似合わないんですもの。
裁判官2(マイケル)
同感。グラスゴーの反逆罪裁判のことは覚えてる?
裁判官1(エリック)
ええ。アタシ、ずうっとボディ・ストッキング着てたのよ。
裁判官2(マイケル)
ちがうでしょ。それは、あとのパーティーのことじゃない。
裁判官1(エリック)
そうだったわね。それでアナタったら、マッチョな書記クンと一緒にお帰りしたのよネ。
裁判官2(マイケル)
そう、そう。それでねぇ、カレったら、私に「共犯証言を求めろ」って言うのよ。

エンド・クレジットが流れ始める。

裁判官1(エリック)
んまぁ、アタシも。事件の略述のときは、いつもそうよ。
裁判官2(マイケル)
ところで、廷吏のアンダースンなんだけど。
裁判官1(エリック)
カノジョが?
裁判官2(マイケル)
ええ。あの人って、ほんとキツいのよね。アタシ、判決が軽すぎるって、チクチク言われちゃったわ。とくに放火罪で。
裁判官1(エリック)
陪審員の評決は、どう出たの?
裁判官2(マイケル)
あの人たち、茶色いカツラの方が好みなんですって。
裁判官1(エリック)
ふうん。スコットランドの陪審って、好きだわぁ。あの人たちが評決を宙ぶらりんにして誘ってることぐらい、アタシにはお見通し*1
裁判官2(マイケル)
もうっ、証人席に召喚しちゃうわよ。あんまり過激なこと言うと、長生きできないんだから!
裁判官1(エリック)
んまっ、オシリ、ペンペン。
裁判官2(マイケル)
イヤ〜ン、もっと叩いて。
裁判官1(エリック)
治安判事が使ってた新しいボディ・ラブ、試してみた?
裁判官2(マイケル)
あらアタシ、ブラッドフォードで昨日、治安判事と一仕事ヤッたのよ。
裁判官1(エリック)
自分でもヘンって思うんだけど、今日のお昼の休廷で、それが使いたくなっちゃったのよね。(エンド・ロール終わる)でも、ホントに好きなのは、BBCの番組が終わった後にでてくるアナウンサーなの。
裁判官2(マイケル)
モチよ。あの人たちって、安全ピンと同じくらい、イカレてるわ。*2
裁判官1(エリック)
それに、あの声ってイカしてると思わない?「それでは、BBCの番組をご案内します」
裁判官2(マイケル)
「今夜行われたサッカーの対戦結果です」
裁判官1(エリック)&裁判官2(マイケル)
ん〜。

*1 「評決を宙ぶらりんにして誘ってることぐらい、アタシにはお見通し」
I know what they mean by a really well-hung jury.
  well-hung  「大きな一物を持った」
  hung jury  「不一致陪審(評決することの出来ない陪審)」
恐らく、この2つの言葉を掛け合わせたセリフだと思うんですが、日本語に訳すとなるとムズカシイ。しかし、俗語と法律用語を混ぜちゃうところが、いかにもパイソンらしいです。 →戻る
*2 「安全ピンと同じくらい、イカレてるわ」
They'er as bent as safety pins.
す、すみません。このセリフ、意味が分からないです。 safety pin も性器に関係した俗語で、 bent にも「倒錯した、ホモの」という意味があるので、そのあたりが関係しているような気もするのですが…。お分かりになる方、教えてください。→戻る


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