| ■ティミーの部屋 |
| 空飛ぶモンティ・パイソン 第19話(U−6) |
ティミー Timmy エリック・アイドル
ナイジェル Nigel テリー・ジョーンズ
トム Tom グレアム・チャップマン
ピーター Peterジョン・クリーズ
ウェイター Waiter マイケル・ペイリン
ナレーション Voice Over テリー・ジョーンズ
場面:喫茶店。ナイジェル(テリーJ)が席についている。そこへ、ティミー・ウィリアムズ*1(エリック)がやって来る。
- ティミー(エリック)
- ナイジェール!キミに会えるなんて、サイコー、サイコー、サイコー。ちょっ〜と遅れちゃったりしたかナ?
- ナイジェル(テリーJ)
- そんなことはないよ。…ほんの1時間さ。
- ティミー(エリック)
- なら、サイコー!ほら、スノウドンがボクの紹介記事を書いてくれてるでしょ、だからスノちゃんのこと、むげに出来ないわけよ。
- ナイジェル(テリーJ)
- う、うん、そうだろうね。
そこへ男性が歩いてくる。
- ティミー(エリック)
- やぁ、デヴィッド・ブロッグス!我が親友!キミに会えるなんて、もうサイコー。今はどこで働いてるの?ボクんとこに、来ればいいのに。あした電話するからネ。(ナイジェルの方に戻って)君と少しでもお喋りできるなんて、ほんっと嬉しいヨ。
- ナイジェル(テリーJ)
- ところで、僕の…。
- ティミー(エリック)
- こうやって、ちょっとだけ会って話が出来るっていうのは、いいものだネ。聞いたよ、キミ、結婚したんだってー?
- ナイジェル(テリーJ)
- いや、というか…、実は妻が死んでしまったんだ。
- ティミー(エリック)
- それはお気の毒〜。(別の男性が机のそばを通りかかる)やぁ、ブライアン!今度、打ち合わせしなくちゃ。またね。バ〜イ!(ナイジェルに向かって)奥さんの追悼番組でも企画しようか?
- ナイジェル(テリーJ)
- い、いや。
- ティミー(エリック)
- ピーター、ウィリアム、アーサー、アレックス、ジョーン、テッド、スコット、ウィルフ、ジョン、あとレイあたりに話をつけて。トークとか、結構イケるんじゃないかナ。
- ナイジェル(テリーJ)
- ティミー。正直言うと、僕は君に…。
トム(グレアム)が2人のテーブルにやって来る。
- ティミー(エリック)
- ピーター*2も一緒にいて構わないよね?
- ナイジェル(テリーJ)
- いや、その…。
- ティミー(エリック)
- 「メイル」って雑誌で、ボクの記事を書いてくれてるんだけどね、ほんっと、いい男なんだよ。
- トム(グレアム)
- よろしく。
- ティミー(エリック)
- ピーター、こちらが世界でいちばん人のいいナイジェル・ワット。(レポーターは、手帳にメモする)。WにAが二つ、最後にT。そうそう。
- ナイジェル(テリーJ)
- ティミー、話というのは、ちょっと個人的なことなんだ。
ピーター(ジョン)がテーブルにやってくる。
- ティミー(エリック)
- ピーターも一緒に聞いてもいい?彼はボクの本を書いているんだ。ピーター、こちらが「メイル」のトニー。知ってるよね?
- ピーター(ジョン)
- ああ、昨日、トルコ風呂で会ったよ。
- ティミー(エリック)
- そりゃ、サイコー。昨日のアレは上手く書いてくれた?
- ピーター(ジョン)
- バッチリさ。
- ティミー(エリック)
- お腹のことはカットしてくれたよね?(といいながら、お腹が出ているジェスチャーをする)
- ピーター(ジョン)
- もちろん。
- ティミー(エリック)
- サイコー、サイコー。ちょっとメモっておいて、こちらがナイジェル・ワット。僕らは心の友なんだ。コ・コ・ロ・ノ・ト・モね。うん、バッチリ。で、続けて、ナイジェル。
2人の記者はメモを取り始める。
- ナイジェル(テリーJ)
- いや、その…、これは何というか、ティミー…。
ティミーがポーズをとって微笑む。ナイジェルが横をみると、カメラマンが写真撮影をしている。
- ティミー(エリック)
- いいから、続けて。これは「テレビ・タイムズ」をやってるアメリカの記者屋なんだ。こうやっているところを1枚…(ティミーとナイジェルが握手しているところを撮って貰う)。ボブ、もう1枚頼むよ。さ、笑って。ハイ、チーズ。うん、サイコー。好きにしていいからね、ボブ。(ナイジェルに向かって)さ、続けてよ。すっごく気になる話だなぁ。
- ナイジェル(テリーJ)
- 話っていうのは…、ティミー、僕はちょっと困ってるんだよ…。
そこへウェイター(マイケル)が2人のテーブルに駆け寄ってくる。
- ウェイター(マイケル)
- ウィリアムさん!お会いできて嬉しいです。娘にサインを書いて貰えませんか?
- ティミー(エリック)
- やぁ、マリオ。サイコーだね。(サインをしながら)じゃあ、すっごく美味しいコーヒーを2つ頼むよ。
そこへディレクターがやってくる。
- ディレクター
- ティミー、申し訳ない。マリオがやってくるところから、やりなおしてくれないか。雑音が入ったんだ。オーケー?
- ティミー(エリック)
- これ、ドイツのテレビ局。スゴイと思わない?僕を題材に、ドキュメンタリー入賞作品を撮ってるんだ。
カメラマンや、スタッフたちが集まって準備を始める。
- スタッフ
- 「ティミーはワンダフル The Wonderful Mr.Williams
」、シーン239、テイク2。
- ディレクター
- アクション!
- ティミー(エリック)
- (ブスッとした顔がアクションの合図とともに急ににこやかになって)マリオ、君に会えるなんて嬉しいなァ。ご家族は元気にやってる?お嬢ちゃんにあげてくれ(といいながら、彼に5ポンド札を渡す)。あと、美味しいコーヒーを二つ頼むよ。
- ウェイター(マリオ)
- かしこまりました。
- ティミー(エリック)
- (ナイジェルに向かって)ほんとにいいウェイターだろ。さて、続けて続けて。すっごく興味があるなぁ。
- ナイジェル(テリーJ)
- あ、ああ。さっきも言ったけど、妻が…妻が死んでしまって。(ナイジェルがクローズアップされる)子ども3人が残されて、ニッチもサッチもいかないんだ。仕事もないし、保険も切れたし、お金もない。もう無一文さ。どうすればいいのか、さっぱり分からない。もう崖っぷちなんだよ。君だけが頼りなんだ。助けてくれないか、ティミー?
ナイジェルが顔をあげると、ティミーが席を外している。と、そこへティミーが戻ってくる。
- ティミー(エリック)
- ゴッメ〜ン。アメリカから電話入っちゃって。今日はキミとお喋り出来て、もうサイコーだったよ。これからも、ちょくちょく会いたいネ。あ、悪いけど、コーヒー代お願い。もう大急ぎで行かなくちゃ。イスラエル大使館の約束に1時間も遅刻だよ。
銃声が聞こえ、ナイジェルがテーブルに倒れ込む。
- ティミー(エリック)
- 今の音、ちゃんと録れた?
- 音声係
- 大丈夫です。
- ティミー(エリック)
- これってちょっとキツかった?その…、つまり残酷すぎるかなってことなんだけど?
- トム&ピーター(グレアム、ジョン)
- いやいや、そんなことない。素晴らしかったよ。
- ティミー(エリック)
- そお?僕の人間性がうまく出てたよね?
- トム&ピーター(グレアム、ジョン)
- ああ、完璧さ。
- ティミー(エリック)
- サイコー、サイコー。おっと、迎えの車が来てるんだ。いかなくっちゃ。バ〜イ!
ティミーがスタジオから出ていく。カメラが引くとスタジオ全体の様子が映し出され、テーマ曲が始まって、画面にエンディング・ロールが流れる。
- ナレーション(テリーJ)
- 今夜の「ティミーの部屋 Timmy Williams' Coffee
Time 」は、ホルボーンのウーピーズからお送りしました。
以下、クレジット・ロール。
脚本指揮
ティミー・ウィリアムズ
脚本監修
ティミー・ウィリアムズ
脚本協力*3
Peter Wray
Len Ashley
Geoffrey Ingersoll
Georage Herbert
Harry Lowall
Ralph Emerson
John Stamford
Shelley Bunheur
Malcolm Kerr
James Beach
Alan Bailey
Brian Feldman
Stirling Hartley
Adrian Beamish
Guy waring
Mark Tomkins
Sidney Smith
Richard Hovey
Richard Savage
Michael Whitemore
Budge Ryan
Cedric Hazlett
Terry Jones
Maichael Palin
John Gaynor
George Coleman
Samuel Spurgeon
Thomas Massinger
Stephen Davis
Walter Chapman
Reginald Marwood
David Goschen
Peter Schulman
Dennis Frankel
David Robinson
Paul Raymond
John Willder
Johnny Lynn
Joe Shaw
Simon Simth
Monty Python
Michael Lapin
Sydney Lotterby
Ian Matherson
Humphy Barclay
Burt Ancaster
Kirk Ouglas
Ken Smith
Geoffrey Hughes
Brian Fitzjones
Michael Gowers
John Pennycate
Peter Baker
Neil Shand
- *1 ティミー・ウィリアムス Timmy Williams
- パイソン関連の本を読んだことのある方なら、もうご承知だと思いますが、これはパイソンズの先輩にあたるデイヴィッド・フロスト
David Frost をモデルにしたスケッチ。「空飛ぶ」第10話の「これが木だ」に登場するアーサー・ツリーも彼を真似たものだそうです。スーパー。→戻る
- *2 ピーター
- 最初、誤記かと思って悩みましたが…、そういうネタなんですね。→戻る
- *3 脚本協力
- 見たことのある名前もちらほら。他にも、「これはあの人だ」という情報をお持ちのかた、お待ちしております。→戻る
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